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アンダーショットとは不正咬合のひとつで、上顎の切歯よりも下顎の切歯が前に出ている状態をいい、人間で言うところの「受け口」や「しゃくれ」にあたります。原因の多くは遺伝性と言われており、いわゆる短頭種に多く見られ、犬ではパグ、ブルドッグ、フレンチブルドッグなどはアンダーショットが標準とされています。猫でもやはりマズルの短いペルシャなどによく認められます。遺伝性以外の原因としては、成長過程での乳歯残存や永久歯の萌出不足といったものがあります。ショーに出す場合や極端な下顎の突出がある場合を除いて、ペットとして飼うには生活上なんら支障のないことが多く、基本的に治療の必要はありません。しかし、上顎の歯が下顎の歯肉に刺さって傷つける恐れや、歯周病を起こす可能性がある場合には全身麻酔下で抜歯や抜管、歯の切断処置が行われます。また、専門的な歯科治療が可能な動物病院では、歯列矯正を実施していることもあります。