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犬の繁殖（ブリーディング）にはいくつか種類がありますが、その中に「アウトブリード」という繁殖方法があります。異系繁殖ともいい、まったく異なる系統間で繁殖が行われます。具体的には、5世代前まで遡って祖先が親戚ではない犬同士を交配させます。
アウトブリードの目的は病気に強い健康な体を作ること。ブリーディングはチャンピオンの犬など良質な犬同士を近親交配させることがありますが、遺伝子が近いため体質が弱くなる、骨量が少なくなる、性格異常、奇形、サイズが小さくなる、などの遺伝疾患が起こりやすく危険を伴います。この問題を回避するためなるべく遠い血縁同士で交配を行います。犬に限らず動物全般には優秀な遺伝子を選択する性質があり、まったく異なる血縁で交配することで体質を強化し丈夫な個体を作ることができます。
問題点は親のいい部分を固定して受け継ぐことができないので安定した個体が生まれないこと。そして何度も繰り返すことによって原型に戻ってしまう、という点が挙げられます。