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アイヌ犬は、アイヌ民族が古くから飼育をしてきた日本犬種です。1937年、文部省により天然記念物に認定され、正式名所が北海道犬（ほっかいどういぬ、ほっかいどうけん）と定められました。三角形の釣りあがった目、立ち上った耳が特徴的で、尾は「巻き尾」、稀に「差し尾」なものもいます。縄文時代初期のころ、縄文人により東北から北海道へ渡る際に同伴していたマタギ犬が「アイヌ犬」の根源だと言われています。飼い主に忠実で非常に賢く、的確な判断力や持久力を持ち、古くからアイヌ民族がエゾフグマやエゾシカを狩るために用いられていました。エソフグマやエゾシカに対し、小柄な体型でありながらもその姿は全く臆することなく、勇敢に立ち向かいアイヌ民族の手助けとなり主人や家族を守ってきました。アイヌ民族にとってアイヌ犬は、決して欠かすことのできない家族の一員だったのです。現代では北海道犬をペットとして飼育することも増えてきています。